発行:明石書店
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四六判 240ページ 並製
定価:1,900円+税 総額を計算する
ISBN978-4-7503-2780-8 C0037
在庫あり
奥付の初版発行年月:2008年05月
書店発売日:2008年05月22日
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子どもの育ちと大人のかかわり、子どもの発達と心理学、家庭的保育、里親制度や乳児院、社会的養護の未来などについてまとめた、わかりやすい小論集。育児不安や虐待、里親制度に詳しい臨床保育学・臨床教育学の専門家が執筆。保育士、教育関係者必読。
目次
まえがき
1.子どもの育ちと大人のかかわり
第1章 新生児の有能さ
第2章 親子関係の意義
第3章 アタッチメント
第4章 子どもとのかかわりとリズム
第5章 「三つ子の魂百まで」か
第6章 低出生体重児への早期介入
第7章 若者の振る舞いと子育ての関係
2.子どもの発達と心理学
第8章 生涯発達心理学
第9章 U字型の発達とは
第10章 手のはたらき
第11章 デューイとマグロー
第12章 子どもの発達と環境——「野生児」について考える
第13章 子どもの気質
第14章 リジリエンス
第15章 「軽度発達障害」と障害の捉え方
第16章 夜尿について
第17章 心理学への不満
3.保育をめぐって
第18章 私と乳児保育
第19章 臨床保育学
第20章 病児保育と医療保育
第21章 家庭的保育をめぐって
第22章 関係発達論という見方
〈コラム〉研修について
4.社会的養護を知ろう
第23章 里親制度について
第24章 乳児院とは
第25章 児童虐待への対応
第26章 メアリー・エレンの人生
第27章 仙台キリスト教育児院・石井十次・青山学院
第28章 児童福祉司について考えよう
第29章 子どもの自立への支援
第30章 社会的養護のこれから
〈コラム〉国際里親養育機構カンファレンスに出席して
ちょっと長いあとがき——子どもから学ぶ
前書きなど
まえがき
本書は、子どもの「保育」と、これに関係の深いことがら、すなわち乳幼児の発達と心理、子どもが育つ環境などについての三〇篇の小論をまとめたものです。もともとは、社会福祉法人日本保育協会の月刊誌『保育界』に二〇〇五年二月号から二〇〇七年一二月号まで、三四回にわたり、毎月連載したものです。途中一回だけ、ニュージーランドで開かれた里親に関する国際会議に出席したため、お休みをいただきました。
日本保育協会の宮崎祐治企画情報部長から連載の依頼を受けたときは六回の予定でしたが、もう少し書けそうだ、書きたいことがあると感じて、連載の継続をすることになり、三四回つづきました。私は保育者ではありませんので、「保育に関係することがら」をテーマにするということで連載のタイトルを「保育の周辺」とさせていただきました。
本書の中でも出てきますが、私ははじめ乳児院に勤め、その後子ども家庭福祉と母子保健を研究領域とする日本子ども家庭総合研究所に移り、現在は大学で主に教員をめざす学生に講義をしています。乳児院には心理指導員として計一四年間勤務したのですが、産婦人科・小児科・未熟児センターからなる病院が併設されていたので、子どもや妊産婦の心理相談も行いました。研究所には七年間勤務し、その後も非常勤の部長として研究活動をつづけています。これまで、育児不安、子ども虐待、里親制度や施設、児童相談所の問題、家庭的保育などについて研究を行ってきました。現在、大学では「臨床保育学」「臨床教育学」(これらについては本文を参照してください)を担当しています。
このようにずっと子どもにかかわる仕事(研究と臨床)をしてきましたが、本書は私の経験と研究を反映したものとなっています。本書は小さな本ですが、ちょっと自慢させていただけば、かなりユニークな内容になっていると思います。たとえば、これまで「デューイとマグロー」の関係が論じられたことはありませんし、「メアリー・エレンの人生」もその後半生が紹介されたことはなかったでしょう。「リジリエンス」は最近ときどき目にするようになったことばですが、欧米の児童精神医学では主要な研究テーマとなっています。「U字型の発達」は児童心理学の教科書にはほとんど出てきません。「仙台キリスト教育児院・石井十次・青山学院」の関係は、私自身もはじめて知ったことでした。
今回まとめなおすにあたって、大きな変更はしませんでしたが、一部データを更新し、多少加筆したところもあります。各章に主要な文献を記しました。最後の「ちょっと長いあとがき」は「子どもから学ぶ」を含めて再構成しました。また、連載時には順不同であったのを、多少関係がありそうなテーマごとに整理しました。
(…後略…)
著者プロフィール
庄司 順一(ショウジ ジュンイチ)
1949年 東京都生まれ
1972年 早稲田大学教育学部卒業(教育心理学専修)
1975年 早稲田大学大学院修士課程修了(心理学専攻)
1975年〜92年 東京都職員(東京都精神医学総合研究所、78年都立小児保健院を経て、79年より都立母子保健院心理指導員)
1992年〜99年 日本総合愛育研究所(現日本子ども家庭総合研究所、主任研究員、企画室長を経て、97年より研究企画・情報部長)
1999年 青山学院大学文学部教授、現在に至る
現在 日本子ども家庭総合研究所福祉臨床担当部長(非常勤)、全国乳児福祉協議会協議員・制度対策委員、東京都児童福祉審議会副委員長、日本子ども虐待防止学会理事・事務局長。
著書・訳書に、『子ども虐待対応ハンドブック』(監訳、明石書店)、『Q&A 里親養育を知るための基礎知識』(編著、明石書店)、『フォスターケア』(明石書店)、『乳児保育』(共著、南山堂)ほか多数。
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