障害理解のための心理学
筑波大学障害科学系:責任編集, 長崎 勤:編著, 前川 久男:編著
発行:明石書店
この版元の本一覧
A5判 412ページ 上製
定価:4,800円+税 総額を計算する
ISBN978-4-7503-2773-0 C0336
在庫あり
奥付の初版発行年月:2008年05月
書店発売日:2008年05月08日
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紹介

障害のある子どもやおとなを心理的な側面から理解し、支援を行うための基礎知識を整理。障害のある人を多面的、包括的な角度からアセスメントし、支援していく力を養う。

目次

 シリーズ刊行のことば
 第5巻 序

第1章 人間の心理的発達と障害
 第1節 心理的発達とその障害とは
 第2節 心理学的測定・評価と支援とは
 第3節 心理学と発達の諸理論
  基本問題
  より深く学びたい人のために
  サマリー

第2章 心理諸機能の発達
 第1節 初期認知機能の発達
 第2節 学齢期の認知・アカデミックスキルの発達
 第3節 言語機能の発達
 第4節 社会性と情動の発達
 第5節 運動機能の発達
  基本問題
  より深く学びたい人のために
  サマリー

第3章 障害のある子ども・人々の心理
 第1節 視覚障害と心理
 第2節 聴覚障害と心理
 第3節 知的障害、情緒障害、行動障害と心理
 第4節 言語障害と心理
 第5節 運動・健康障害・高齢者と心理
  基本問題
  より深く学びたい人のために
  サマリー

第4章 心理・発達臨床の基本
 第1節 心理・発達臨床の基礎理論
 第2節 心理・発達臨床の方法
 第3節 事例の実際
 第4節 心理・発達臨床の職域と倫理368
  基本問題
  より深く学びたい人のために
  サマリー

 TOPICS
 1 ワーキングメモリーと読み
 2 発達障害者の支援——大人になっている人の支援を考える
 3 幼保一元化

 研究ノート
 1. 近年の学位論文の紹介(視覚障害)
 2. 近年の学位論文の紹介(聴覚障害)
 3. 近年の学位論文の紹介(知的障害)
 4. 近年の学位論文の紹介(言語障害)
 5. 近年の研究の紹介(運動・健康・高齢)

 索引
 執筆者紹介

前書きなど

第5巻 序

 本巻は、シリーズ・「障害科学の展開——障害をとおしての人間理解、共に生きるための障害支援」の第5巻として企画され、障害のある子ども・人々を心理的な側面から理解し、また支援を行うための基礎知識について学ぶことを目指すものである。
 近年、「まず、子ども(人)」があり、その子ども(人)に障害という特性があるという機能主義(functionalism)の考え方が主流になりつつある。特に、子どもの初期の発達においては、視覚・聴覚・運動・情動・言語などの諸機能が有機的に関連していることがさまざまな研究で確認されている。また、特別支援教育の展開のなかで、はじめに診断名があると考えるのではなく、「特別な教育的ニーズのある子ども」、「気になる子ども」を多面的・包括的な角度からアセスメントし、支援を行っていくという考え方が広がっている。そのような観点から人間を理解し、支援を行い、また研究を行っていこうとする人材を育てるための指針になることが本書の目的である。
 まず、第1章において、人間を心理的側面から見ること、また心理的障害の意味について考え、心理的アセスメント・測定の考え方・方法の特徴について考える。また、心理学の基礎理論について学ぶ。
 第2章では、認知機能、言語機能、社会・対人・情動がどのように発達していくかを基礎から学び、またそれらの障害について考える。
 第3章では、「障害」の特性から「障害児・者の心理」を見ていこうとするものである。障害を有することから生じる独自な心理や活動、参加の形態などについて考える。
 第4章では、まず、心理・発達臨床の基礎理論を学び、次に、心理・発達臨床の方法、また、心理・発達臨床の職域や倫理について学ぶ。さらに、事例を通して、心理臨床の実際について学ぶこととした。

 本巻によって、障害をとおしてこそ理解できる、人間の心理的諸機能の本態について考え、また、このような深い人間心理の理解のもとに、支援の方向性を考え出せる基礎力を育てたいと考えるものである。

2008年3月 筑波大学障害科学系 長崎勤・前川久男

著者プロフィール

長崎 勤(ナガサキ ツトム)

第3節1、第3章第4節1
筑波大学大学院人間総合科学研究科(障害科学系)教授
博士(教育学)
(共著)『臨床発達心理学概説──発達支援の理論と実際』ミネルヴァ書房、2002年
(共著)「広汎性発達障害児に対する『心の理解』の発達支援──『宝さがしゲーム』による『見ることは知ることを導く』という原理の理解への事例的検討」『発達心理学研究』17(1)、2006年

前川 久男(マエカワ ヒサオ)

筑波大学大学院人間総合科学研究科(障害科学系)教授
博士(心身障害学)
(共編著)『教育臨床心理学』コレール社、2004年
“Spatial attention in individuals with pervasive developmental disorders using the gap overlap task,” Psychiatry Research 125, 2004.

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執筆者一覧

石川 由美子(いしかわ ゆみこ) 第4章第3節1
  聖学院大学人間福祉学部児童科特任講師
  筑波大学大学院博士課程心身障害学研究科単位取得退学/修士(教育学)

宇野 彰(うの あきら) 第3章第4節4
  筑波大学大学院人間総合科学研究科(障害科学系)准教授/医学博士

岡崎 慎治(おかざき しんじ) 第2章第2節1、第3章第3節2−2)
  筑波大学人間総合科学研究科(障害科学系)講師/博士(心身障害学)

小畑 文也(おばた ふみや) 第2章第5節、第3章第5節1
 筑波大学大学院人間総合科学研究科(障害科学系)准教授/教育学修士

加藤 元繁(かとう もとしげ) 第4章第2節2
  日本医療科学大学教授

加藤 靖佳(かとう やすよし) 第2章第3節2、研究ノート4
  筑波大学大学院人間総合科学研究科(障害科学系)准教授/教育学博士

河内 清彦(かわうち きよひこ) 第3章第1節5
  筑波大学大学院人間総合科学研究科(障害科学系)教授/教育学博士

川間 健之介(かわま けんのすけ) 第2章第1節1、第3章第5節2、第4章第1節1
  筑波大学大学院人間総合科学研究科(障害科学系)准教授/博士(教育学)

菅野 和恵(かんの かずえ) 第3章第3節1
  筑波大学大学院人間総合科学研究科(障害科学系)講師/博士(教育学)

熊谷 恵子(くまがい けいこ) 第2章第2節2、第4章第2節1
  筑波大学大学院人間総合科学研究科(障害科学系)准教授/博士(教育学)

小林 秀之(こばやし ひでゆき) 第3章第1節2、4
  広島大学大学院教育学科研究科准教授/博士(教育学)

小林 宏明(こばやし ひろあき) 第3章第4節2
  金沢大学教育学部准教授

佐島 毅(さしま つよし) 第2章第1節2、第3章第1節1、3、第3章第5節2、研究ノート1
  筑波大学人間総合科学研究科(障害科学系)准教授

左藤 敦子(さとう あつこ)研究ノート2
  筑波大学人間総合科学研究科(障害科学系)助教

園山 繁樹(そのやま しげき) 第2章第4節
  筑波大学大学院人間総合科学研究科(障害科学系)教授/博士(教育学)

大六 一志(だいろく ひとし) 第2章第1節3
  筑波大学大学院人間総合科学研究科(障害科学系)講師/博士(心理学)

多田 昌代(ただ まさよ) 第4章第4節1、トピックス3
  植草学園大学准教授/博士(教育学)、 臨床心理士、学校心理士

鄭 仁豪(ちょん いんほ) 第3章第2節
  筑波大学人間総合科学研究科(障害科学系)准教授/博士(教育学)

野呂 文行(のろ ふみゆき) 第3章第3節2−3)、4)、第4章第1節2、第4章3節2、研究ノート 3
  筑波大学大学院人間総合科学研究科(障害科学系)准教授/博士(教育学)

東原 文子(ひがしばら ふみこ) 第2章第2節1、第3章3節2ー1)
  筑波大学大学院人間総合科学研究科(障害科学系)講師

室谷 直子(むろたに なおこ) 第4章第4節2、トピックス1、2
  元筑波大学障害科学系準研究員/博士(心身障害学)

山中 克夫(やまなか かつお) 第1章第3節、第3章第5節3、研究ノート5
  筑波大学人間総合科学研究科(障害科学系)講師/博士(学術)

吉野 眞理子(よしの まりこ)第3章第4節3
  筑波大学大学院人間総合科学研究科(生涯発達専攻)准教授/博士(障害科学)

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